熊本市民の水道水源は100%地下水です。これは人口50万人以上の都市としては日本唯一。熊本市民はみんな、豊富で良質な地下水の恩恵を受けています。熊本の地下水はなぜ豊かでおいしいのでしょうか。
熊本地域の水循環系
| 阿蘇外輪の西側から連なる1000平方キロメートルの熊本地域の大地。約100万人が暮らし、上水道をほぼ100%天然地下水でまかなっている。その恩恵を受ける日本最大の地下水都市が熊本市である。
熊本地域の水循環は独特である。年間降水量約2000アールの熊本地域に降る雨は約20億立方メートル。うち3分の1が蒸発し、3分の1が川となり、残り3分の1の約6億立方メートルが地下水となる。渇水時でも熊本市に断水の経験がないのは、この水循環に秘密がある。
阿蘇は4度にわたり大火砕流を起こす。その火砕流が厚く降り積もり、水を育む土台ができあがる。
そして400年前、肥後に入国した加藤清正は白川の中流域などに多くの堰と用水路を築き水田を開く。水が浸透しやすい性質の特殊土壌の水田から大量の水が地下に供給される。 |
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阿蘇と先人の努力が結ぶ奇跡の水
まさに壮大な阿蘇の「自然のシステム」と、加藤清正はじめ先人の努力による「人の営みのシステム」が絶妙に組み合わさり、熊本の地下水システムが成立している。現在の熊本地域の水循環系は400年前に完成したことになる。
阿蘇外輪から熊本市まで、約20年の歳月をかけて地下水は磨かれる。その間、ミネラル分や炭酸分がバランスよく溶け込み、おいしく体にやさしい天然水になるのである。
この地下水システムは天然のミネラルウォーター製造機であり、このシステムを適切に維持すれば、わたしたちはこれからも素晴らしい地下水の恩恵にあずかることができる。 |
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熊本市の水道水
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蛇口をひねればミネラルウォーター
熊本市民67万人の水道水源のすべてを地下水でまかなう、わが国唯一無二の水道である。
市内21カ所の水源地から平均日量約23万立方メートルを市内一円に配水。そこには他都市のようなダムや浄水場はない。取水井戸から汲み上げた清冽な地下水に、法律で定められた最低量の塩素を加える程度の処理である。その品質は、厚生労働省のおいしい水の要件をクリアし、全国一の特級水と評価されている。
熊本市の水道は大正13年(1924)、八景水谷水源地と立田山配水池から始まる。第三代辛島市長が提案し、紆余曲折を経て、第七代高橋市長の時、事業を発足している。
80年余の歴史をもつ市水道発祥の地・八景水谷水源地は日本近代水道百選の一つ。同地の水道記念館(旧ポンプ場)は、国の登録有形文化財として往時の姿をそのままにとどめている。
最大の水源地は健軍水源地である。市水道の4分の1をまかなう。驚くことに11本の井戸のうち7本が自噴している。中でも5号井は日量1万4000立方メートルで、直径2メートルもあろうかという井戸から水しぶきを上げ自然の力で湧き出している。この井戸だけで6万人以上を養える計算である。 |
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はっとするおいしさ、すべてが地下水
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各水源地と配水池は互いに連絡され、市内全域に水の融通がきくようになっており、水前寺の市水道局管理センターで集中管理されている。市水道局は厳しい管理体制のもと、24時間、市民のライフラインを支えている。
おもしろいエピソードがある。水道原水のデータを国に提出したところ、あまりの水質の良さに国の担当者から「原水のデータですか? 何かの間違いでは」と確認の電話が入ったという。全国に誇れる熊本市の水道こそ、いつまでも失いたくない市民共有の財産である。
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最終更新日 [2007年7月4日]
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